突然ですが、今日は血液の話です。
痛い表現などは全くありませんが、苦手な方はまた明日いらしてください。
よろしいですか~?
さら~っと読み飛ばしてください。
赤血球の表面には抗原(こうげん)があります。
A型にはA抗原、B型にはB抗原、AB型にはA抗原とB抗原の両方、O型には抗原がありません。
O型は最初はC型と呼ばれていましたが、C抗原があるわけではなく抗原がない状態だったのでO型に変更されたということです。 (諸説あり)
これはなんとなくわかると思います。
さて血液を試験管に入れて遠心分離器にかけると血清(けっせい)と血餅(けっぺい)に分離します。
※血液が固まらないような薬剤(抗凝固剤)が入った試験管に血液を入れて遠心分離すると、血漿(けっしょう)と血餅(けっぺい)に分離します。血漿には血清と違って、フィブリノーゲンなどの凝固因子が残っています。血清ではなく血漿を使って検査する施設もあります。
血清中の抗体と抗原が反応すると凝集、つまり血が固まるんです。
A型にはB抗原と反応する抗B、B型にはA抗原と反応する抗A、AB型は抗体がなく、O型には抗A抗Bの両方があります。
こんな感じで、違う血液型を輸血すると血が固まってしまうんです。
今はもう違う血液型の輸血はしませんが、理論上O型はA・B・AB型の人に輸血できますが、逆にA・B・AB型からもらうことはできないんです。
血液型を調べる検査には次の2種類があります。
①患者の赤血球を使う(抗原の有無を調べる)オモテ検査
②患者の血清を使う(抗体の有無を調べる)ウラ検査
オモテ検査とウラ検査の両方を行って初めて、血液型が確定するのです。
なんと!!!
母がA型で父がO型なので、A型かO型のいずれかに間違いないんですけどね。
日本人のABO式血液型の分布はおよそO型32%、A型37%、B型22%、AB型9%だそうです。(ただし地域差あり)
わざわざ血液型だけを調べに病院に行くのもね~。
200ml献血、400ml献血、成分献血をするには年齢や体重などの条件がそれぞれ異なります。
りーちゃんもきーくんも16歳だと200mlしかできない。
そもそも体重が400ml献血の条件に足りてない。難しいのね。献血条件て。
血液型のために献血もどうなの?って思ったら、ちょっと前に「血液型を調べませんか?」という企画を献血センターでしていたのを見つけました。
それだけ献血に来てくれる人は貴重な人材なんですね。
私はもともと血が薄いのでヘモグロビン検査でひっかかります。残念ながら献血できない体なんです。体重はバッチリなのにね~(やかましいわww)
もし子供たちが嫌でなければ、健康なうちに献血に協力してあげて欲しいと思います。
ところでABO血液型以外で有名なものと言えば、Rh血液型があります。
Rh血液型で思い出すのは、そう私が学生の頃・・・
クラスメート20人の中に、Rh-(マイナス)の子がいたんですよ。
※臨床検査技師学科です。
見たいよね?「血ちょうだい!」「血わけて!」わらわらわら・・・・・。
吸血鬼というか、ゾンビ??
※Rh-が大変と言われているのは2人目の出産時です。1人目妊娠中に出来たRh抗体が2人目の胎児を攻撃すると言われています。医療体制の整った産院での出産が必要です。
ちなみにRh-が200人に1人、AB型が10人に1人なので、Rh-のAB型って2000人に1人なんだとか。
そんな貴重な血液型の人が輸血を必要としたら、どうするのでしょう?
Rh-の輸血用血液が必要な場合は医療機関から血液センターに血液の要請があり、最寄りの血液センターが血液を届けることになります。
血液センターではいつでも医療機関の要請に応えられるよう365日、24時間の体制で血液を届けています。緊急な手術などの対応のため、一定の在庫も確保しています。また、全国的な確保体制が確立されています。
Rhマイナス以外にも世界で数名しかおられないような血液型もあり、これらは世界的な相互扶助の仕組みもあります。
血液センターでは、患者さんが必要とされる血液を安定的に確保するため献血登録制を導入しています。
輸血用血液が必要なときには電話などの要請により献血に協力いただいております。
だそうです。
血液はABO血液型やRh血液型だけでなく、亜型も存在します。A型だけど反応が弱いものや強いものもあってややこしいんです。
自分が知らないだけで、もしかしたらRh-など特殊な血液型かもしれません。
わざわざ病院に行ってまで調べる必要はないけど、採血のチャンスがあれば血液型も一緒に調べておくといいですね。
※2020年1月時点での話です。新しい検査方法や新しい発見により内容が異なっている場合もあるのでご注意ください。